わたしはその時、別の児童館の館長の職にありました。平井児童館で不正な業務を命じられ公益通報通報したことを伝え聞きました。一職員で取り組むには、荷が重すぎると感じたためこの見知らぬ職員を後追いする形で私も公益通報しました。この公益通報では他の児童館職員へのヒヤリングが実施され他の職員からも不正行為の訴えが複数あったと聞いています。
公益通報とはその仕組み上訴え出た職員を守るために誰が行ったかということに対し、特に秘匿が求められます。見知らぬ職員にシンパシーを感じつつも探すこともルールー上行ってはならないこととの考えから私からは接触しようとはしませんでした。
この不正は同和行政が関与した事案です。このことから私は同和行政の矛盾や不正を訴えるために
「同和行政の終結」「公平・公正・平等」
という青い旗を掲げ市役所前でのスタンディングを始めました。公益通報したAさんが相談相手としてコンタクトしてきてはくれないだろうかとの期待もあっての取り組みでした。その後、彼の公益通報が認められ十数人の職員が処分され1800万円もの不正が明らかになりマスコミにもおおきく取り上げられこととなりました。
しかし処分は停職など軽いものもので、Aさんもこの処分の軽さには驚きと怒りを新たにしたようです。なぜもっと私が彼に積極的にアプローチしなかったのか。私と話すだけでも自死という結果にはならなかったやも知れないと考えると悔しくて涙が止まりません。
絶対に二度とこんなことはおこしてはなりません。
でも不正をおこなった職員は平然と日常生活を送っていいるばかりでなく、変わりなく子ども会の補助金を受給しています。横領し処分を受けたその、元職員に支給されています。市役所は市民にルールを守らせる役割も担っています。自らがこの体たらくでは示しがつかないのではないでしょうか。一般職員はどんな顔で業務に当たればいいんでしょうか。地区地域を問わず垣根なくネグレクトや至らない親御さんの元で暮らし福祉の手を必要とする子どもがいます。職員が福祉のお金をかすめ取るようなことを許しては本当に行政の救いを必要とする子どもが取り残されてしまいます。和歌山市職員が胸を張って業務にあたれるように切に願うばかりです。